きみに読む物語/ニコラス・スパークス(再読)

きみに読む物語
ニコラス スパークス (訳・雨沢 泰) / アーティストハウスパブリッシャーズ

*久々に一から読み返してみました。
 初めて読んだときに比べて、感動は弱まっていたものの、やっぱり良かったです。

*最終に入るまでボーッとした感があったのは、今回も同じでした。どうも、文章を書くのに不慣れな雰囲気がします。残り1/3に入るまで読むのを楽しいと感じることがない。作者の方は、この長い「前奏」を楽しんでいなかったのかもしれないと、思います。

 例えば一文。

「お母さまはどうして来たの?」
 アリーが沈黙をやぶった。
 母親は眉をあげた。
「その質問をするのは、わたしのほうだと思ったけれど」
 娘の顔から血の気がひいた。
 アンがつづけて言った。

 (P.155,156より)

 変な言い方ですが、文章に芸術がないなぁ、と。
 

*最終のチカラは良かったです。
 浮かんでいただけのカヌーがグッと押し出された感じを受けました。途中までのドンヨリ感(期待はずれ? とまで思わせました)が変な期待を背負わせず(ドンヨリで終わるのだろうな)という想定をいい意味で裏切ってくれました。

*ノアが何度もいくつの時でも、アリーに対して「きみはきれいだ」という姿は真剣そのもので、そのたびに胸がときめきました。ノアが送った詩の一部が、いまもまだ私のなかに残っています。

薄明かりに力を秘めた朝日が、
 確信に満ちた愛を目覚めさせる。

(P.247,248より)

 何度も読み返しました。
 この二行のコトバに縛り付けられたようでした。忘れられない詩です。
 この詩に出会っただけで、私は満足することができました。これが、この作品をあらわしています。

*また、私はこれを読むでしょう。
 恋愛小説の代名詞のような作品です。
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by sizukugaotisou | 2005-12-04 13:06

Name. はるナ


by sizukugaotisou