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c0035116_055073.jpg少し前の写真をup。

日米比較文化論のレポートができました。いま西洋哲学史1のプラトン「国家」に挑んでいます。

科目:都市社会学(L) 2単位
レポート:A
試験(持ち込み不可):C

レポートの課題は「都市と権力」について。

 一人暮らしをしていると忙しいあいだにトイレットペーパーがなくなったり、調味料がきれたりすることが時々あります。実家暮らしのときに、生活必需品の欠如が起きたときには「もう、お母さん!」と言っていましたが、一人暮らしをしていると怒る相手は自分しかいません。

 これと「都市と権力」のどこに関連性があるのか。
 実は、ここに都市が飢えない理由があります。

 農村は日照りや台風の問題で農作物が不作の場合、自然災害が原因であることを実感しているため、諦観する。(一人暮らしの場合→仕方がないなぁ)

 一方、都市は農作物を生みださない。けれども都市が飢えることはない。それは地方から食物を調達してくることに起因している。都市の食糧事情は、地方から食糧を得る都市の権力次第ということになる。都市の住民(市民)は、食糧が不足した際には「都市の権力機構」に問題があるのではないかと考える。(実家暮らし→もう、お母さん! となる。笑)

 だから都市の権力は、食糧の調達・供給こそ重要となる。都市が飢えた時、権力者は力を失い、権力者の交代を余儀なくされる。もちろん、権力者(機構)は自らの足元が揺らぐことを良しとするはずはないので、地方から食糧を調達してくることになる。

 結果、都市は農村の食糧状況の如何を問わず、食糧を獲得してくることとなる。
 実際、都市が飢えるのは、都市の権力に揺らぎが発生した際にほかならない(戦争など)

c0035116_163542.jpg この話をメインに4つの章に分けて書きました。
1.都市について (都市の定義)
2.都市と食糧
3.権力について (権力の2つの特性<保障と支配)
4.まとめ


参考文献
(1) アンソニー・ギデンズ  松尾精文(他)訳『社会学(第4版)』 而立書房、2004年。
(2) 佐藤彰一、池上俊一 『西ヨーロッパ世界の形成』 中央公論社、1997年。
(3) 藤田弘夫、吉原直樹 『都市社会学』 有斐閣、1999年
(4) 藤田弘夫 『都市と権力』 創文社、1991年。
(5) 藤田弘夫 『都市と国家』 ミネルヴァ書房、1999年。
(6) 那須壽 『クロニクル社会学』 有斐閣、1997年。

試験
持ち込み不可。
内容は1行、テキストから出題されます。

どのページから出題されるか傾向は知りませんが、
結構細かい(人物と思想について幾つか触れる)ので、
ひとしきり読んで理解したあと、暗記が必要でした。

私は、概念について書けたのですが、人物と思想がごちゃ混ぜになっていて、
落ちたと思ったら、まさかのC判定。

比較的、取得しやすいといわれる都市社会学(L)。
私は以前から気になっていた「都市が飢えない理由」と
「田園都市論」を知ることが出来たので、満足な科目となりました。
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by sizukugaotisou | 2011-04-30 01:07 | 大     学
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久々にインターネット。
仕事が終わってから結婚式間近の友人の家に乗り込みました。
まさかの豪華なおもてなしにニヤニヤ顔。
料理に夢中で写真を忘れるという大失態。

美味で楽しい時間でした(。^~^。)

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ネットもTVもしなくなった今、インテリアもかえて、
初心に戻る気持ちで、ミヒャエル・エンデの「モモ」を読みました。

のんびり暮らす人びとに時間の節約の意識を与えていく灰色の紳士たち。
 毎日、毎日、ラジオもテレビも新聞も、時間のかからない新しい文明の利器のよさを強調し、ほめたたえました。こういう文明の利器こそ、人間が将来「ほんとうの生活」ができるようになるための時間のゆとりを生んでくれる、というのです。 P.92

初めて読んだのは10年ほど前の中学生のころのこと。
 そしてついには、大都会そのものの外見まで変わってきました。旧市街の家々はとりこわされて、よぶんなもののいっさいついていない新しい家がたちました。家をつくるにも、そこに住む人がくらしいいようにするなどという手間はかけません。そうすると、それぞれちがう家をつくらなくてはならないからです。どの家もぜんぶおなじにつくってしまうほうが、ずっと安上がりですし、時間も節約できます。
 大都会の北部には、広大な新住宅街ができあがりました。そこには、まるっきり見分けのつかない、おなじ形の高級住宅が、見わたすかぎりえんえんとつらなています。(中略)ここに住む人びとの生活もまた、これとおなじになりました。地平線までただ一直線にのびる生活! (P.95)

c0035116_23395210.jpgまるで現代そのものを描写したかのよう。

無機質な建物。
統一されたインテリア。

時間の節約そのはてに何が...?

ちなみにモモの描写は、ヘーゲルやニーチェの考える共同体の概念とも結びつきがあります。
ギリシアの悲劇の上演はただのエンターテイメントではなく、その円錐形の劇場で、俳優と観客の区別がなくなり、共同体の歴史の出来事として共有されてゆくことになっていきました。
ヘーゲルなどもギリシアの芸術がこのように人と人だけでなく、本来は対立的なものである人間と自然とを結びつけ、宥和させる力を持っていたことを、いくらか羨ましげに書いている。しかしその一方で彼は、近代社会においてはもはやそうした力を芸術に期待することは無理なことを百も承知していた。
  参考:三島憲一 『ニーチェ』 岩波新書、1987年、82頁。

そんなギリシア式劇場の廃墟で暮らすモモ。
真理と自由の追求の果てにあった近代の姿に苦悶するニーチェ。

どこに向かうべきなのか。

考えることが必要な時代。
「哲学なんて役に立たない」なんて、遥か昔のセリフ。
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by sizukugaotisou | 2011-04-30 00:00 | 日     々

試験

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c0035116_13563882.jpg大学の試験が終わりました。
今回は久しぶりの天王寺での試験。
ついでにお花見。
そして試験が終わった晩にもお花見。

今回は倫理学(リベンジ)と西洋史特殊1。
どちらも手ごたえたっぷりに終わりました。

ちなみに倫理学では、カントの実践的自由についての考察を書くことがありました。

 カントは自由の欠如によって、人が自然法則に流される存在になることを説いていますが、自由とは何なのか。「悲しみよ、こんにちは」の著者フランソワーズ・サガンの映画では「自由を規定することは、自由を自由ではなくする」ということを語っています。自由を知ろうとして自由ではなくなるアンチノミー。


c0035116_1417380.jpgあとは旧約聖書について、ヘブライズムの契約思想、アリストテレスの魂の分析、ムーアの基本的関心について、などが問題になっていました。ヘブライズム、アリストテレス、カント、ムーアは、ほとんど毎回出てくる課題ですね。


月の光がキレイな夜でした。


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by sizukugaotisou | 2011-04-10 14:31 | 大     学
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春がやってきましたね。
コートもそろそろクリーニング屋さんへ。

久しぶりのレポートのお話を。
家を改造しながらも勉強は順調です。

西洋哲学史2のレポートが完成しました。
哲学者を一人ピックアップし、真理をめぐる問題について真理がどのようにとらえられたのか。また真理にとらわれず、認識や世界にどのように機能したのか考察する。

私はデカルトを選びました。
今さらデカルト...と思いましたが、分かったつもりになっていたことが分かり、1週間で仕上げるつもりが3週間かかりました。ずっとデカルトといえば、唯我諭者で心身二元論の問題を持ち出し、肉体を機械的にとらえた冷血漢のように思っていたのですが、デカルトはけっして唯我論者でも懐疑論者でもけっしてない

デカルトはさまざまな本を読み、意見を聞いていったなかで、「真実な意見は一つしかありえないはずであるのに、事実はまことに多くのちがった意見」があることに気づき、デカルトは書物と一度決別し、世界を旅し、自分自身に向き合う。

現実は夢かもしれない
1+1=2という数学的観念ですら欺く神に思い込まされているかもしれない

しかし「かもしれない」と思う自分自身は確かに存在する。
いくら欺こうとも、欺かれているなかでも「思う自分」は確かにいる。

そこに「われ思うゆえに われあり」というアフォリズムがある。

デカルトは懐疑論者で色んなものを批判していったのではなく「本当に疑いようのないものはなんなのか」を探し続けたのである。

思う自分の確率から、デカルトは神の存在証明を行う。
神の存在証明を行うことによって、欺く神の存在を否定し、
外在的実在性の実存を証明する(このようにデカルトは、物は存在しないとはいってないのだ!)

アリストテレスは、運動を物が形相へと変化する過程のものだと捉えた(目的論)
そこにデカルトは、血液が循環することなどを説明できる機械論をとなえてゆく。
疑うことができないもの→神の存在→現実の存在 と物事の基盤から考察を行っていった。

c0035116_1504791.jpg次は日米比較概論。
そしてビジネス会計3級を勉強中ー。

参考:
1.小林道夫 『デカルト入門』 筑摩書房、2006年
2.思想の科学研究会編 『新版 哲学・論理用語辞典』 三一書房、1995年。
3.斉藤慶典 『デカルト 「われ思う」のは誰か』 NHK出版、2003年。
4.デカルト 井上庄七訳ほか 『省察 情念論』 中央公論新社、2002年。
5.デカルト 野田又夫訳ほか 『方法序説 ほか』 中央公論新社、2001年。
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by sizukugaotisou | 2011-04-03 14:32 | 日     々

Name. はるナ


by sizukugaotisou